自分の強みを活かし、日本のファッションショーを母国で開催する!

ファン・ユエイ(中国出身)
留学先
法政大学 キャリアデザイン学科
留学期間
2011年〜現在

日本のファッションが大好き

日本に来て何年ですか??

ファン・ユエイさん(以下、ホタ): 留学期間は2011年からです。

日本語がお上手ですね。

ホタ: そんなことないですよ。

でも多分、これぐらい喋れるようになったのは、アパレル店員として2年ぐらい働いたことがあったからです。

日本に来てもう7年目です。

なんの勉強をしていますか?

ホタ: キャリアデザイン学なんですが、社会科学。

どんな内容?

ホタ: 3つの領域があって、教育、ビジネス、ライフ。

たくさんの知識を幅広く勉強していく感じなんですけど、2年生になってから、1つの領域を軸として勉強しています。

なぜ日本語を学ぼうと思ったのですか?

ホタ: 私は日本のファッションが好きで日本のファッションを見てみたくて、なので今就職もファッショん関係でみていますね。

(うまくいってる?)

ホタ: 結構うまくいってますね。

日本の雑誌を見てたりしたんですか?

ホタ: 見ます。

中国で手に入るんですか?

ホタ: もちろん中国バージョンもありますよ。

ヴィヴィとかSかわいいとかあります。

ホタさんは中国のどちら出身ですか?本島というか大陸のほう?

ホタ: そうです。安徽省というところ。

上海に近い方ですね、北京に比べたら。

ホタさんみたいに日本のファッションが大好きという人は多いんですか?それとも珍しい?

ホタ: そうですね。ちょっと珍しい方かもしれないんです。

自分の中でも、中国にいる時にも変わっているって分かってたし、日本に来ていろんな文化に触れているうちに変わっている方に。。なんだろう。

きっとユニークっていうんだよね、良い意味で

ホタ: ユニーク、かもしれないですね。

キラキラの後ろでは、必ず何かしら苦労をしなくてはいけない

もともと日本のファッションが大好きと言うことですが、実際に日本に留学して好きなところとか楽しかったことなどありましたか?

ホタ: 日本に来てから、結構楽しく暮らしているって感じかな。

リズリサというブランドで2年アパレル店員として働いてました。

そのブランド知ってますよ

ホタ: 知ってますか?

昔全身リズリサで、リズ子だったんですけど、そこで日本人とたくさん話したこともあったし、アパレルって大変だなって。

どんなことが?

ホタ: リズリサって人気があるからみんな入りたいくて、表舞台はキラキラって感じなんですけど、でも、キラキラの後ろでは、必ず何かしら苦労をしなくてはいけないってことですね。

売上を上げるために、自分の顧客に、友達になったような感覚の人に売らなきゃいけないっていうのもあったし、ビジュアルも毎日やらなきゃいけないし、ちょっと太ったら「何で太ったの?」って聞かれるし。

自分自体の管理もしないといけないってことね

ホタ: ビジュアルは完全に会社につながるから。

私最初に来た時に、日本のファッションが好きだったんですけど、ここまで日本人の感覚でビジュアルをする、そういう感覚はなかったんですよ。

なので最初リズリサに入ってからもビジュアル的に結構難しかったので、大変でした。

それは嫌じゃなかったの?日本人の感覚に合わせるのは嫌っていうのはなかったの?

ホタ: 私の中では多分、いいところを取ろうと思ってました。

だってそれをしたら自分が可愛くなるのだから、別に良いんじゃないかって思うんですけど。

自分にプラスになると考えたってことね

ホタ: 例えばやりすぎなことはしない、ネイルはこんなに長いのにしちゃうと生活ができないから、切りますね。

グレーゾーンから私は私という認識へ

逆に日本の嫌いなところや留学して困ったことはありましたか?

ホタ: これもたくさんありましたね。

日本に来てから、日本人の友達はもちろん、多分中国人の友達が一番少なかった。

少しずつ増えてきたんですけど、本当に最初は中国人の友達がいなくて。

どこに留学しても同じような状況が発生すると思うのですが、そこに行ったらその国の人がいて、安心感を持ってそのサークルの中で過ごしてしまう。

中国の留学生は同じ中国人留学生と集まってしまうとよく聞くのですが

ホタ: そうですね。

そしたらじゃあ、留学する意味ってあるかなって思っちゃう。

それが嫌だから最初は本当に苦労しても、居酒屋でアルバイトとかはしたくなかったから、自分で日本語能力をアップしつつ、ちゃんと話せるようなアルバイトを探したんですね。

リズリサでバイトして日本人の部分を吸収して、さらに外国人の友達も結構多いので英語とかも毎日使うような環境になると、頭の中でたくさんの文化が戦っているようになっちゃうと、自分がグレーゾーンに入ってしまうんですよ。

中国人にも中国人って思われないし、外国人から、この子はなんか、英語できるしネイティブみたいな感じだし外国人じゃないっていう認識だし、日本の中では日本人に見えるけど違うっていう、私は何だろうって一時的に病んだことがありました。

今は大丈夫です、私は私っていう認識ができたからもう大丈夫です。

とっても興味深いです。

ホタ: 多分、頭の中にたくさんの文化が入ってくると分からなくなっちゃうのもあるけど、そこらへんで自分らしく生きていきたいっていうのを私は思っていたんですよ。

新卒と言う概念はない

日本で就職したいですか?

ホタ: したいです。

日本での就職活動で、難しいことは何ですか?

ホタ: 最初、就活っていうのは何だろうって、よく分からなかったんですよ。

色んなプロセスがあるのもびっくりしたのもあったし、何ヶ月間かで自分の人生を決めると言う行動が必要であるかどうか、本当にわからなかったし。

この就活という日本のやり方は、中国にはない?

ホタ: ないです。

中国はどういう風に就職を決めるんですか?

ホタ: わかんないですね、中国で就活したことないから。

多分ですが例えば親の関係とか、人材市場みたいなのとかあるから、常に募集があるみたいな感じです。

日本みたいな一斉にシステムの中に入って一斉に募集する新卒と言う概念はないんです。

いつでも中途採用みたいな感覚?

ホタ: そうですね。大卒とかも毎年いるけど、ここまで新卒を取るっていうのが強いのは日本しかなかったと思います。

新卒にこだわるのは日本独特と感じますか?

ホタ: 日本の会社は自分のカラーに染めたいから新卒を取るじゃないですか。

でも中国の会社はそういうイメージはないと思います。

能力主義かな。あとは親の関係とかあると思うんですけど、自分の会社だから自分の色に染めたいっていうのはあんまり無いと思います。

日本人と同じ扱いをされると強みが出ない

現在、就職活動の方法を、どこで、どのように得ていますか?

ホタ: 私はそこまで見ていないんですが、とりあえずファッション関係で探しています

じゃあ日本人と同じように就活している?

ホタ: そうですね。

日本での就活は完全に留学生に日本人の感覚でやっている感じで、それが私は嫌だったところもあったんですよ。

日本人のように面接して日本人のように色々するんですけど、多分それ会社によると思うんですけど、ファッション系はそういったことも多いです。

ファーストリテイリングとかは大きい会社なので、海外進出をこれからする会社とかを探すようにしています。

それはなぜですか?

ホタ: 日本人扱いをされると留学生としての強みが出ないと思います。

なので、留学生としての強みである語学力や異文化理解力が活かすことができる、グローバル企業への就職を志望しています。

多分海外進出しない会社はないと思います。

海外進出に力を入れている会社かな。

留学生に対して日本人と横並びで同じにやられるのは戸惑いがあったということ?

ホタ: 戸惑いというか、不公平じゃないかなと。

どういうところが不公平?

ホタ: 例えば日本語の面、日本人ほど日本語が喋れる人はいないと思うので、いくら頑張っても日本人の日本語は超えられないから、面接の時とかコンプレックスを持っている人もいると思います。

ここまで喋れたら問題なさそうだけど、やはりコンプレックスになるんですね

ホタ: そうですね。

あとはグループディスカッションする時に、日本語の問題が一番。

ちゃんと私の気持ちが伝わらないといけないけど、どこまで面接官に伝わるかわからないじゃないですか。

アジアで一番大きいファッションイベントを

日本で就職している外国人に、聞いてみたいことはありますか?

ホタ: あんまりないです。

最後に日本で実現したい夢はありますか?

ホタ: 今、何社か進んでいて、最終とかもあるんですけど、志望が高いのはファーストリテイリング、海外進出にこれから力を入れるんだけど、第一志望は東京ガールズコレクションの会社で、インターンやったことがあって、その会社で東京ガールズコレクションをアジアで一番大きいファッションイベントをやりたい気持ちはあります。

例えばどんなコンセプトで?

ホタ: ファッションPRをやりたくて、ステージをちゃんと考えようと思って、女子大生のウィークリースケジュール。

ストーリー性を持ちながら、例えば月曜日は一限遅刻しそう。

おしゃれしていきたい、その時は何をすれば良い?

化粧する時間はないので、おしゃれメガネをするとか、ポイント。

そういう自分の企画が実現できたっていう初めての気持ちがあって、それで是非そこで働きたいなと思っています。

取材を振り返って...

日本の文化を取り入れ、より深く理解しようとする中で自分の存在がグレーゾンになる。我が家に暮らした留学生の中にも同じようなことを言った子がいました。「僕のアイデンテティーがどこにあるのか時々わからない」ふとそのことを思い出すインタビューでした、彼女達のような寛容性の高い子ほど日本の企業は必要だと評価するのだろうと思うのですが、こんなにも優秀な彼女でさえ日本人と全く同じ土俵で就職活動をするのは不公平だと感じるようにエントリーシートやSPIなどでふるいにかけてしまう前に面接できるようにすべきだと感じました。留学生に日本の一般常識を求めすぎてしまうのは良き人材をなくす一つの原因であり今後の留学生の就職活動における一つの課題だと感じました。

取材日
2017年05月18日
インタビュー
玉城ちはる(EACH理事)

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