〜日本の企業はいま、どんな視点で、どんな人を採用するのか?〜

人事インタビュー
株式会社サンネットワーク

重ねた体験こそが、将来独立するときの力になる。
近い未来、大きな夢を叶えるのは
いま目の前の小さな仕事に貪欲に向き合える人。

インタビュー:株式会社サンネットワーク 田川幸雄社長

COMPANY INFO

広島で宅配弁当事業を基幹業務に、安全で美味しい「食」を提供する企業として50周年を迎えたサンネットワーク。「食は人をよくするもの」「食はいのち」を掲げる同社は、添加物の使用をできるだけ避け、体が安心して吸収できるもの、食べて飽きないお弁当を提供しつづけている。

CHAPTER 01採用実績

とにかく余計なことをいっぱいするんです!
もちろん、いい意味でね(笑)

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————まずは御社で留学生を採用された事例を教えていただけますか?

はい、特に印象に残っているのは中国人の管理栄養士です。

うちがその年、中国にお弁当の工場を出したんです。学校給食や病院食をお弁当という形で提供できればと思って。そこで管理栄養士の彼女と一緒にやろうということになりました。

実は、中国には管理栄養士という資格がないんです。大学へ行っても取得できない。それで彼女は日本に留学し、管理栄養士の免許が取れるところということで鹿児島の大学までいって資格を取ったそうです。

————なぜ管理栄養士を目指されたのでしょうか?

たとえば病院に入院することになったとき、日本の病院では当たり前のように病院食が出てきますよね。病気に合わせた病院食が出てきて、食事まで管理される。でも中国という国はインフラが整備されていない部分があって、どんな病気で入院していたとしても食事は自己負担なんです。自分で揃えなければいけない。そうすると、食事で余計に病気が悪化してしまうなんてこともあるわけです。お金のない人は衛生面が不安なものでも食べたりしますからね。それはおかしいんじゃないか?と思ったというんです。うちが中国にお弁当工場を出したのもそういう背景があったからです。彼女は北京大学までいったとても頭のいい子でした。

————では中国に戻って管理栄養士として働かれなかったのですか?

いざ免許を取得して中国に帰っても、インフラが整っていないから就職ができないわけです。理想を言っても相手にされなかった。それで日本で就職したいという希望を出したそうです。

でもその後、北京大学に管理栄養学科ができたと聞きました。これから中国も日本のようにインフラを整えていく傾向にはあるということですね。

————これまで留学生を採用されてみて、印象はどうでしたか?

とても積極的!何に対しても興味深々。プレゼンテーションの資料を作ってみたり…頭が良くて優秀です。とにかく余計なことをいっぱいするんです。もちろんいい意味でね(笑)

だから、もっと上のランクの仕事をさせてあげた方がいいと感じましたが、うちのような中小企業では彼らに見合ったランクの仕事がなくて行き詰まったように思います。ただ「中国で未知の世界に食い込んでいきたい!」というエネルギーを強く感じたので、やらせてあげたいという気持ちもありましたね。

————ほかに困ったこと、苦労されたことなどはありましたか?

そうですね、彼らは非常に理想が高いので、今やっていることを理想と比べてしまうんです。批判しはじめる。会社はコストのことなどトータルに考えなくてはいけないので、すぐその通りにするわけにはいきません。しかし彼らに「そうはいかないでしょ」と説明しても納得してくれない。非常に個性が強いです。

CHAPTER 02サンネットワークが求める人材とは

スポーツで言えば、「強豪チームの補欠」よりも
「弱小チームの戦力」になりたいというタイプです。

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————採用に際して求める条件は何ですか?

そうですね、うちの会社はいま中国やベトナムからの実習生がほとんどですが、いちばん基本的なことは日本語のレベルですね。留学生の場合そういった意味では問題にならないでしょう?実習生は夢を叶えたいという気持ちひとつで来日するような子たちなので日本語が話せないことも珍しくありません。

————ほかにも留学生と実習生の違いはありますか?

ハングリーさですかね。うちに来る実習生は、独立したい・自国に合わせたサービスを展開したいという大きな夢をもって日本に来ています。現状の3年間というタイムリミットの中でそのためのすべてを学ぼうとするわけですから、ある意味言われたことはなんでもやろうとする強さがある。でも留学生の場合はそこが弱いかもしれません。

勉強したことを発揮したいのは分かりますが、まずは現場の仕事を覚えない限り何にもできないんですよね。これは日本人でも同じですが、上に上がっていくには実習生たちのようにもっと謙虚で貪欲な姿勢が必要なんです。それを就職する前に理解してほしいですね。

————今後、どんな方にきてほしいと思われますか?

なんでもチャレンジしてくれる人です。どんな仕事でも前向きにチャレンジしてくれる人。短期間で大きな夢を叶えようとすると、与えられた小さな仕事に疑問を感じることも多いかもしれません。でも、さきほどもお話したように、目の前の仕事ひとつひとつに「自分はこれをやるつもりじゃなかった」と言っていると、結局その先にある彼らの夢につながっていかないんです。

中小零細企業の会社側がいちばんに求めるのは“空いた穴を埋めてもらいたい”ということ。それが本音です。ここが大企業といちばん違うところだと思います。みんなで補いながら次のステージへ上がる、一緒に大きくなる、それが中小零細企業で働くということです。これは日本人、外国人関係なくね。

————大企業にはないメリットもありますか?

将来独立したいというときの力になる、ということでしょうか。体験を重ねたからこそ覚えられ、理解し、できるようになっていくことがたくさんあります。自分がやってきた経験だから人にも教えられる。それが将来独立したいというときの力になっていくのだと思います、自然にね。大企業の場合はすべてができあがっていて、教育のシステムもある。体で覚えていくというより頭に詰め込んでいくイメージです。でも我々のような中小零細企業の場合は、やりながら、緊張しながら、汗をかきながら学んでいく。未完成形から完成形をつくっていくんです。

スポーツで言えば「強豪チームの補欠」よりも「弱小チームの戦力」になりたいというタイプの方が向いていると思います。試合に出られなくても強く有名なチームに入ることが大事なのか、弱小チームをみんなで一致団結して強くしていくことに喜びを感じるのか、みたいなことを、一度自分自身に問ってみるといいと思います。

CHAPTER 03日本の企業で働きたい人たちへ

ホンネを見せることも必要だと思います。
「とにかく稼ぎたい」っていうようなね。

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————それぞれにとっての「よい就職」のために必要なことは何でしょうか?

まずは企業に対してどういうことを求めているかを伝えてほしいですね。たとえば食品関係の仕事についたときに、何を学び、どうしていきたいのか。将来の夢やビジョンみたいなものがあるのか、それとも日本で所得の高い安定した位置を保っていきたいのか。ある程度のホンネを見せることも必要だと思います。「キャリアをつけたい」「とにかく稼ぎたい」っていうようなね。

————価値観の共有、ホンネの公開?

はい。うちに来る実習生であれば、独立したい、中国やベトナムでは定着していない伝統文化を学んで自国に合わせたサービスを展開したいといった夢がある。留学生はそれなりにお金があって留学できているわけだから、ハングリーな実習生とは価値観が少し違うかもしれません。どういう価値観があるのかを知りたい。

中小零細企業では、理想に現実がともなわないこともあります。就職して本当に所得が得られるか、夢を見られるか。価値観を共有したりホンネを語ることで、それが現実的かどうかをお互いに知ることができるんじゃないでしょうか。

————最後に、留学生・実習生に向けてアドバイスをお願いします。

ぜひ目的をもって入ってきてください。ただ「どこか日本のいい会社に」ということでは入る側にとってもメリットはありませんから。私たちの企業でいうと、調理技術を習得したい、管理面を習得したい、そういったある程度具体的なイメージをもって入ること。そうすればキャリアのアップにつながり、所得も充分に得られるようになるはずです。がんばってください。

COMPANY DATA

会社名 株式会社サンネットワーク
郵便番号 739-1751
本社所在地 広島市安佐北区深川2丁目49-23
本社電話番号 082-842-5091
公式サイト http://sunshinegroup.co.jp/company/

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