〜日本の企業はいま、どんな視点で、どんな人を採用するのか?〜

人事インタビュー
有限会社このみや/株式会社マークスラッシュ

滅私奉公なんてしなくていい。
“いまの暮らし”に合わせて働き方を変えてもいい。
仕事を利用して、自分を輝かせてほしい。

インタビュー:有限会社このみや/株式会社マークスラッシュ 藤原克実社長

COMPANY INFO

洋服リフォームの「リフォームこのみや」、「マジックミシン」靴のリペア「リアット!」などの店舗を展開するこのみやグループ。マークスラッシュでは洋服の買取販売、企業用ユニフォームの企画製造販売、スポーツ用品・企業制服のマーク加工などの事業を展開している。

CHAPTER 01このみやグループで働くということ

お金を稼ぐためのツール、自己を高めるためのツール。
私はみんなに仕事を利用してもらいたいと思っています。

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————御社が外国人採用に積極的なのはどういった理由からですか?

ずばり、少子化です。まずは働き手を確保しなければいけないということ。それから外国人の方は意欲的な方が多いと思います。仕事に対する意識が高い。そういう方々に戦力になってもらいたいという思いからです。

 

————仕事の内容は?

古着の販売ですね。「ベクトル」というリサイクルショップで販売をしてもらったり、近い将来、日本では型遅れになった新品の洋服を海外で売りたいと考えています。

 

————それでは、いずれみな自国に戻ってもらうことが前提ですか?

いえ、日本に住みたくて来ている外国人の方には日本で働いてもらいます。一方で、日本で技術や能力を身につけて自国で働きたいという方もいらっしゃいますから、そういう方にはそうしてもらったらいい。うちでサポートしてもいいと思います。本人の意に反して自国で販売してもらうというようなことは考えていません。

 

————御社の仕事のやりがいは?

いろいろありますよ。例えば古着の買取販売でいえば、いくらで買っていくらで売るのかをすべて個人個人で決めてもらっています。自分で交渉するわけです。売値をつけるのも自分。自分の力量が売り上げに直結するというのはひとつのやりがいになると思います。その技術というか、話術であったり相場観であったり、本物かどうかの見分け方、そういったものは研修なり日頃の業務の中で教えていきます。

洋服のリフォーム事業の方でいうと、リフォーム技術というのは私は日本が世界一だと思っているので、その技術をマスターしてもらって自国で生かしてもらうということは考えています。靴のリペアも同じですね。日本人の緻密さや徹底ぶりを学んで自国で生かしてもらえたらいいなと思っています。

 

————外国人の方に求めることは何でしょうか?

日本人、外国人に関わらず、私はみんなに仕事を利用してもらいたいと思っています。仕事というのはあくまでツールです。お金を稼ぐためのツール、自分に自信をつけるためのツール、自己を高めるためのツール。だから滅私奉公なんてしなくていいんです。そのために、会社からは目標を押し付けないようにしています。自分を高めるための最大の肥やしは成功体験です。自分の立てた目標を自分でクリアできたという成功体験です。それを積み重ねることで自信もつくし、自分を輝かせることができる。輝いている人の集合体であれば会社も輝きますからね。

CHAPTER 02社員の満足度

ライフサイクルのなかには
働きやすい時期と働きにくい時期があると思うんです。

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————働きやすさについて、社員の方からの声はどうですか?

いまちょうど、広島県の働き方改革実践企業の認定に向けて取り組みをしているところですが、そこから委託を受けている社会労務士事務所の方からはアンケート結果でみると満足度が高いという風に評価をいただいています。

 

————休暇は十分に取れるのでしょうか?

はい。例えば、リサイクル事業は休みが月7日で週休2日取れていないんですが、その分有給は100%消化しなさいと言っています。

 

————社員の方が休暇に名前をつけたりされるそうですね(笑)?

失恋休暇とかね(笑)。

あと、季節によって忙しさに差がある事業の場合は、閑散期を利用して長期休暇を取れるようにしていきたいと思います。

でも、こういった「休みをしっかり取ろう!」というような話は、意識の高い外国人にとっては「何を言ってるんだ!」って感じでしょうね。日本人だけですよ、よろこぶのは(笑)

 

————国に帰りやすいというのはあるかもしれませんよね?

そうですね、それはそうかもしれませんね。

 

————働きやすさという点でほかに大切にされていることはありますか?

「持ちつ持たれつ」ですかね。お店というのはそうじゃないとやっていけないんです。そういった人間関係の構築です。先日、2度目の産休育休を終えて会社に戻ってくれた子がいるんですが、いまは女性だけじゃなく男性でもそういった休暇が必要な場合もありますよね、介護とか育児とか。ライフサイクルのなかには、働きやすい時期と働きにくい時期があると思うんです。仕事に集中してバリバリ働ける時期と、育児や介護と両立しながら働くような時期と。私は、その時々に合わせた働き方ができるのが中小企業の強みだと思うんです。大企業なら「それならダメだね」ということもあるかもしれない。ですからうちは、どうやったら長く勤められるかを考えて対応できるようにしています。

 

————例えばどんな事例がありますか?

例えば、小学校に入ったばかりの子がいると帰ってくるのが早いですよね。でも朝の送り出しの時間も早いわけです。それなら8時半出勤にして16時には帰れるように組み立てるとか、就業時間を変えてあげたらいいんです。2回目の産休育休明けの場合であればさらに柔軟さが必要です。シフトのなかに組み込んでしまうと、子供に急に熱がでたりしても帰れなくなってしまうんですよね。ですからその時期は帰れるような部署に配置転換してあげて働き続けられるような方法を考えます。そして大事なのは、それを周りにもしっかり説明することです。お互いさま、順番に助け合おう、みたいなことを仲間にしっかり納得してもらってはじめて、本当の意味で持ちつ持たれつの働きやすい環境になっていくんだと思います。

 

————ほかに、御社のすごいところがあれば教えてください。

決断の早さです。これは、中小企業ならではだと思います。「これがやりたい!」「じゃあやろう!」「これはやめたい」「じゃあやめよう」みたいな。それくらいの早さですよ(笑)

わたしはよくこれを波乗りに例えます。波乗りは波が立ってそれを見てからボードに立っても遅い。うねりを見て先にボードに乗って待つ人だけが波に乗れるんです。こういった中小企業ならではの魅力もぜひ利用してもらいたいですね。

CHAPTER 03海外への取り組み

将来、現地スタッフとして
頼れるパートナーになってくれたら
すばらしいですね。

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————海外展開についてお話を伺いたいのですが。

はい。海外での洋服販売はどうしても実現させたいですね。

 

————どこの国を検討されていますか?

タイと台湾です。いま、古着は規制がどんどん入ってきていて、これから国力をつけていこうという国では中古品を受け入れないんです。安価で質のいい商品が入ってくると自国の産業が発展しないですからね、どんどん中古品の輸入制限をかけています。そういった理由で入れるところは限られていますが、タイと台湾はまだ大丈夫。ミャンマーも検討していたのですが、実は去年くらいからすでに中古品は輸入しなくなっています。国別の事情があるので、それに合わせてビジネスの矛先を変えていかないといけないですね。

 

————ベトナムはどうですか?

市場的にはすばらしいと思います。実は、日本の古着は体積でいうと70%が冬物なんです。それが売れるのは四季のある国。そうすると、台湾かベトナムになるわけです。ですがベトナムは古着が禁止されているんですよね。輸入がダメなら現地で作るという考えもありますが、突然規制がかかることもよくある話なので、会社にとってはかなりのギャンブルになります。

台湾は規模や人口からいって自国で生産するというのは考えにくい、つまり輸入制限がかかる可能性が低いと考えています。タイでは実際にトライアル販売をしてみましたが、やはり冬物ははけませんでした。地域と国の政策がマッチするところ…難しいですね。

 

————海外での商売でいちばん大事なことはなんでしょうか?

どこの国でもそうですが、誰と組むか、ですね。大手ではないので大々的に入ってやっていくことは難しいですから、向こうにパートナーがいないとできない。

 

————外国人社員が現地スタッフになる可能性もありますね。

はい、いいと思います。うちで学んで自国で展開されてもいいと思いますし、うちでサポートしてもいいと思います。将来、現地スタッフとして頼れるパートナーになってくれたらすばらしいですね。

COMPANY DATA

会社名 有限会社このみや
郵便番号 730-0806
本社所在地 広島県広島市中区西十日市町1-20
本社電話番号 082-292-4755
資本金 300万円
電話番号 082-292-4755
従業員数 53名
売上高(今年度) 155100千円
事業所 広島市・廿日市市・岡山市・倉敷市
関連会社 株式会社マークスラッシュ
公式サイト http://konomiya-gr.com/

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