内定取り消しを受けた、波乱の就職活動。二度目の挑戦で、アパレル企業から内定を貰い、マーケターとして世界を舞台に活躍!

ケビン(香港出身)

大学院で経営学を学ぶ山科カミラ麻美です。経営学の一科目であるマーケティングでは、デジタルマーケティングが主流になってきています。今回はアパレル業界におけるデジタルマーケティングについてお話をお聞きしました。

新しい就職の形。アメリカでの挫折を胸に日本でさらなる挑戦を!

───日本に来た時期と目的について教えていただけますか?

ケビンさん(以下、ケビン): 2007年3月末に初めて日本を訪れました。ちょうど10年前ですね。

そもそもファッションに興味があったことから、目的はファッションの勉強をするためです。

アメリカでファッションの学校に入学しましたが、そこで、同じアジア人から人種差別を受けました。自由な国アメリカという当初、私が描いていたイメージとは少し違うなと感じるようになりました。

そんな中、クラスメートに相談すると、日本へ留学することができる奨学金があることを知り、応募しました。

来日後は、まず日本語を勉強するために日本語学校に入学しました。

───母国の香港では日本語を勉強していましたか?

ケビン: 日本語も少し勉強していました。

母国は香港ですが、9歳までしか住んでおらず、その後は11カ国を点々としていました。

なので、日本語はもちろん英語も話すことができます。

───今お話を聞いていると、日本語がとてもお上手なのですが、日本語を学ぶ上で工夫されていたことはありますか?

ケビン: 日本では中々珍しいですが、私は日本人のホストマザーの家でホームステイをしていました。

そのため、もちろん強制的に日本語を話すしかない環境を作る事ができたのは向上する上でとても大きな要因だったと思います。

加えて、私は分からない日本語を調べる時は、電子辞書を使わず、国語辞典を使用していました。

国語辞典を使うと日本語で日本語を調べることができ、一度に多くの日本語を知り、学ぶことができます。

日本語学校で学んだ後に、ファッション専門学校で3年間ファッションについて学びました。

───専門学校卒業後は就職活動を行ったのですか?現在の勤務先からどのように内定を貰ったのですか?

ケビン: 就職活動はかなり力を入れて頑張りました。その結果、内定を頂く事ができのですが、東日本大震災の影響で多くの企業の先行きが不透明になり、私の内定も取り消しされました。

それでも、就職活動を続けていたのですが、学生ビザの期限までに就職先を見つけることができず、帰国を余儀なくされてしまいました。

香港に帰国後、すぐにホストマザーや日本のことがとても恋しくなり、ワーキングホリーデーを使い、再度日本を訪れました。

その期間に、再び就職活動を行っていました。

そして、当時のホストマザーの繋がりで現在の勤務先企業の社長を紹介して頂き、そのまま面接に進みました。

面接では自分自身のことを上手にアピールすることができ、内定を頂くことができました。

───友人のコネクションから面接に進むことができたということですね。日本では稀だと思いますが、このような方法があることを初めて知りました。さらに、これまでの話を聞くと、ホームステイ、ホストマザーとの関係が全ての基盤になっていると感じました。

ケビン: ホームステイは日本文化を知る上でとても貴重な経験になると思います。

日本文化を知るということは、多くの日本人が働く日本企業で活躍するための第一歩だと思うので、ホームステイにチャレンジしてみることをおすすめします!

トラブルももちろんありまして…笑

思春期の時はホストマザーとたくさん喧嘩しました。

「家を出て行け!!!」と言われたこともありますし。笑

アメリカでの挫折を振り返るケビンさん。

強みである語学力を活かして、海外事業部に配属。シンガポールへの単身赴任も!

───今現在、社会人何年目で、どのような仕事を担当しているのですか?

ケビン: 今年で社会人5年目です。

弊社はファッション業界に特化したデジタルマーケティングで、主に二つのミッションがあります。

① あらゆるデジタルマーケティングのノウハウを通して、クライアントの売上げを最大化する。

② 日本のファッション業界の海外進出をサポートする。

今の担当業務はマーケティングで、国内のファッション業界の分析などを行っています。

───ずっと国内のファッション業界担当ですか?グローバル人材なので、語学を駆使した仕事は担当したことありますか?

ケビン: あります。実は、最初の配属は海外事業部でした。

弊社はシンガポールに拠点を持っているため、現地の日系アパレル企業のマーケティングを始め店舗運営に関する様々な業務に従事していました。

実際に、海外出張として、3ヶ月シンガポールで仕事もしました。

───多くの留学生は語学を活かして、日系企業の海外進出をサポートしたいと考えているので、ケビンさんのように、留学生としての強みを活かした仕事をできるのは羨ましいです。仕事の中でやりがいを感じた時のエピソードはありますか?

ケビン: 海外事業部での経験です。当時、海外事業部は新設された部署で方向性やビジョンが不透明で、それらを明確にしながら進んでいました。

そんな状況下でも、がむしゃらに頑張り、語学力を活かして、世界で日本ブランドの認知度を向上させた時が一番やりがいを感じる事ができました。そして、クライアントや仲間からの「ありがとう。」感謝の言葉が一番の幸せであり、やりがいです。

───自分が留学生であることの強みは今の仕事で活きていますか?

ケビン: 弊社には英語ができる社員が2名程しかいないので、外資系企業に提案をする際の英文資料作成やプレゼンテーションは私が担当しています。

───日本人社員と働く上で日系企業の文化など困ったことはありますか?

ケビン: 弊社の社員は皆フラットな関係を維持しているので、コミュニケーションでこれといって困ったことは無いです。

強いて言えば、ビジネス日本語や日本語でのクライアントとのコミュニケーションが難しいと感じる時はあります。

やはり、語学力はマストです。

もちろん、最初の方は社風や企業文化を理解するのに苦労しますが、それは外国人に限ったことでは無いと思います。

共通して言えるのは、最初の一年間は学ぶ期間と決めて、どんなに辛くとも耐えることが大切だと思います。

───ケビンさんの会社にはケビンさん以外に外国人はいますか?

ケビン: あまり関わり無いですが、中国人社員が1名います。

───今の会社の勤務時間はどのくらいですか?

ケビン: それは時期によります。もちろん残業をする時はしますし、しない時は定時で帰ります。

───多くの留学生は日系企業の長時間労働が嫌だと言っているが、ケビンさんは嫌じゃないのですか?

ケビン: そもそも残業の原因を考える必要があると思います。

自分が原因で残業しているのか?それとも、企業からの強制的なものなのか?は全く違います。

自分であるならば、自分が成長することで残業はしなくて済みます。

あとは、残業でも自分のために働いているのであれば苦しく感じませんね。

得た知識などは会社の物ではなく、自分だけの物なので、仕事自体は苦に感じる事はないです。

───確かに、自分が成長すれば、残業時間も軽減できるかもしれないですね。向上心の根源は何なのですか?

ケビン: 私の尊敬している経営者であるイーロン・マスクの影響が大きいですね。

彼の言っていることの「自分がやっていることが世界の役にたっていることなのか?」という問いが自分自身を奮い立たせてくれる。

会社にとって役立っているのか?ユーザーに対して役に立っているのか?を考えるとやる気は満ちてくる。

海外事業での経験を語るケビンさん。

留学生の皆さんは、留学生雇用への需要が拡大しているチャンスを逃さず、活躍の場を勝ち取って欲しい!

───将来の夢は何ですか?

ケビン: 人工知能に興味が有り、将来は、人工知能を使ってビジネス上のあらゆる危機管理をできるようなプラットフォームサービスを提供したいと思います。

でも、僕は理系では無いので、猛勉強中です。

───それでは最後に就職活動を迎える留学生へのアドバイスを頂戴できますか?

ケビン: 日本は少子高齢化の影響で、労働力も減少傾向にあります。

このような状況の中、日系企業は海外への販路を拡大しないと生きることはできないので、語学が堪能な留学生からすると、チャンスです!

なので、自分達の希望をしっかりと持ち、将来実現したいことを成し遂げるために、戦略的に考え、行動していってください。

また、日本国内で活躍したいのなら、やはり、文化理解や語学力はとても大切。

自分自身の価値観を大事にしつつも、日本人の国民性や風俗を適切に理解した上で、企業に入社した方がいいと思います。

将来のキャリアビジョンと留学生へのアドバイスを語るケビンさん。

取材を振り返って...

アメリカでの挫折や、ホームステイ、内定取り消しからの再挑戦など様々な困難をお聞きし、粘り強く頑張ることで道は拓けてくることを学びました。
また、今のマーケターとして仕事内容もお聞きし、マーケティングについても興味が湧いてきたので、学ぼうと思います。

取材日
2017年04月27日
インタビュー
創価大学院1年 山科カミラ麻美さん(出身国:ブラジル)
撮影
市丸征嗣(EACHアシスタント・コーディネーター)

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