膨大な専門用語に苦戦。 覚えた先の「ありがとう」が サービス業ならではのご褒美

リュウ(左) トウ(右)(中国出身)

広島県立大学の大学院を昨年卒業、日本に来てもうすぐ4年になるリュウさん(左)と、福山大学で2年間学んだトウさん(右)。若いおふたりお話からリアルな仕事の現場が見えてきました。

お客様からの「ありがとう」が 何よりの励みになる。

───おふたりが日本に来られたきっかけを教えてください。

リュウさん: 中国の大学時代、日本への留学経験がある先生に教わっていたんです。それで日本についていろいろな話をしてくれて興味をもつようになりました。そして私自身も大学を卒業して日本へ留学することを決めました。

トウさん: 私は通訳になるためです。中国でも日本語の勉強を始めていましたが、少しでも日本人らしい日本語を話せるようになりたかったんです。

───卒業しても日本で働こうと思ったのはなぜですか?

リュウさん: せっかく卒業まで頑張ってきましたから、学んできた知識を生かして日本で頑張りたかった。日本の文化や習慣を、身をもって体験したいと思ったからです。

トウさん: 私もせっかく日本に来たので、日本語を生かすために働きたかったんです。日本は労働条件がいいというのも理由のひとつです。

───いまのお仕事を教えてください。

リュウさん: 私はライクスタッフィングからの派遣で携帯のキャリアショップで営業職をしています。主な仕事は7つで、お客様のニーズにあった携帯やプランの提案と登録、タブレットやwifi光などインターネットの提案と登録、修理受付、操作説明、電話応対、通訳、店を閉めたりオープンしたりする作業です。

トウさん: 私はいまソフトバンクでの携帯の販売が主な仕事です。新規契約、機種変更、故障修理、情報変更などさまざまなご案内をしています。

───内定をもらえた理由は何だと思いますか?

リュウさん:いま、留学や仕事などで日本に滞在している外国人が増加しています。キャリアショップも外国人スタッフが多く求められているからだと思います。

トウさん: あくまでも推測ですが、正直な性格と根性があるところだと思います。

───どんなことにやりがいを感じますか?

リュウさん:お客様に操作説明をして、ご理解いただけて、よろこんで帰っていただけたときです。以前接客したお客様が再来店してくださったとき、ご自分のお友達を紹介してくださったことがありました。それはとてもうれしかったですね。

トウさん: お客様から「ありがとう」と言っていただけたときはとてもやりがいを感じます。サービス業ならではのよろこびだと思います。

会話より、専門用語の壁が大きい。覚えるためには「何回も、何回も」。

───仕事において困っていることはありますか?

リュウさん:まずいちばんは言葉です。日常会話はできますが、専門用語が難しいです。辞書を調べても分からない場合があります。
もうひとつは文化の差異です。文化や習慣、考え方の違いによって誤解や矛盾が生じることが度々ありますね。

トウさん: 私が困ったのも、やはり言語ですね。最初は専門用語が多すぎて覚えられませんでした。

───どうやって解決しますか?

リュウさん:まずは調べて、それでも分からない場合はまわりの日本人スタッフに説明してもらいます。だんだんと分かるようになりました。文化についてはまわりの日本人の行動を見たり、話をしてどう考えているか教えてもらって、お互いに勉強して改善していきます。

トウさん: 最初は先輩が教えてくれました。それをメモしておいて復習するんです。何回も何回もです。

───人間関係がうまくいくコツがあれば教えてください。

リュウさん:分からないことを素直に話すことで、よりうまく日本人と一緒に働けるんじゃないかと思います。私は自分の教育担当の方と話をしてアドバイスをいただくことで、足りない部分を日々改善しています。あとは、定期的にショップの全員パーティがあるので、それも関係づくりのチャンスになっていますね。ライクスタッフィングの社員の方とは一緒に行動する機会が少ないので、2ヶ月に1度の懇親会を使ってコミュニケーションを図っています。その際も同じメンバーだけじゃなくいろんな方とお話することを心がけています。

───上司の方との関係はどうですか?

リュウさん:言われたことをしっかりやって、達成できたら上司も楽しいと思ってもらえると思います。懇親会があるので、そのときに楽しい雰囲気の中で話をしたり、関係づくりをしています。

トウさん: 職場で何か意見があったら上司にはっきり伝えるようにしています。日本人とは考え方が違うかもしれないので、言わないと分からないですね。

───いまの勤務先でこれからどのようなことにチャレンジしていきたいですか?

リュウさん:私は自分だからこそできることを重点的にやっていきたいです。いくら頑張っても日本人スタッフと同じ接客レベルになるのは難しいものです。だから、自分の強みを発揮して外国人のお客様に接客をし、お友達をここに紹介したいと思ってもらえるような仕事をしたいと思います。自分のためにもお店のためにも、お客様の数を増やすことにチャレンジしたいと思います。

トウさん: お店にはたまに英語しか話せないお客様が来られるので、これから英語もしっかり勉強して英語対応もできるようにしたいと思います。

外国人の目から見た改善点を伝えることで信頼関係を築くことができる。

───今後のキャリアアピションを教えてください。

リュウさん:いまのショップでキャリアを積んで、3年後くらいにはライクスタッフィングに戻って営業をしたいですね。そして現場で積んだ経験を生かして、将来的には管理職を目指したいです。

トウさん: 入社したら当然仕事を覚えることが先決ですが、私はどのような人がどうやって自分を成長させてくれたのかを、上司や先輩を見てしっかり学んでおきたいです。私自身が後輩に対する指導力をつけて、5年後か10年後には管理職になり、信頼される人材になりたいと思います。

───今後ずっと日本で働きたいですか?

リュウさん:はい、そうですね。日本の大学で懸命に勉強しましたし、生活にも慣れましたからこのまま頑張りたいですね。

トウさん: 私もです。理由はふたつあります。ひとつ目は、母国語でない環境で働くことでもっと努力しなきゃいけないと思うことができるからです。どこまで知識を得られるか挑戦したいんです。知識を得て、外国人として自分の働いている会社にできるだけ貢献したい。お給料をもらうときに自分に恥ずかしくないようにしたいと思います。
ふたつ目は、もうひとつの言語に精通し、日本文化に理解を深めていきたいからです。将来的に必ず自分の武器になると思っています。

───永久ビザをとりたいですか?

リュウさん:はい、そのつもりです。

トウさん: 私もです。ここは働く条件もいいし、住みやすい。日本が好きです。

───最後に、外国人が日本で活躍するために大切だと思うことを教えてください。

リュウさん:外国人はいくら頑張っても日本人との違いがあることは事実だと思います。自分の強みを生かせる仕事をすること、そして、日本人の考え方を理解することが大事だと思います。

トウさん: さきほどもお話しましたが、教えてもらったことはきちんとメモすること、自分の意見をはっきり言うことです。教えていただいたときは覚えていても次の日には忘れてしまうこともありますし、復習も欠かせません。そして仕事に慣れてきたら、外国人の目から見た改善点を積極的に発言する方がいいと思います。そうすることで信頼関係を築けているように思います。

取材を振り返って...

専門用語を覚えるのに苦労しながらも、周りの先輩社員の助けを借りながら、うまく日本企業に溶け込んでいる印象がありました。
どんな人でも、「ありがとう」とお礼を言われることに仕事のやりがいを見出すのだなと思いました。

取材日
2017年09月21日
インタビュー
広島修道大学一年生 劉軍瑩 さん(出身国:中国)
撮影
杉田直斗(EACHアシスタント)

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