憧れの日本で、人の役に立てる仕事を見つけた。「お墓も日本だろうと思います(笑)」

デガ・リオネル(フランス出身)

幼い頃から憧れていた日本。背中を押したのは日本人との出会い

───デガさんが日本にこられたきっかけを教えていただけますか?

デガ・リオネルさん(以下、デガ): 幼い頃、日本のアニメを見たのがきっかけです。フランスでも日本のアニメがテレビ放映されていたんです。それで日本が大好きになり憧れをもつようになりました。大人になってもその気持ちが消えなくて、「いつかは日本に行きたい!」と思っていました。

───何がきっかけでその想いを実現できたんでしょうか?

デガ: フランスで銀行に勤め始めましたが、仕事に疑問を抱くようになり転職を考えていたんです。その頃に日本人の知人が出来て、日本に行くことを決めました。

───日本人との出会いがきっかけだったんですね。

デガ: そうです。そして私の「日本に行ってみたい」という想いは、「日本で働きたい」「日本で生活したい」に変わっていきました。

───実際に来てみて、日本が好きな気持ちが強くなっていったんですね。

デガ: はい!何の仕事をしようか迷いましたが、人と関わる事が好きなので日本で介護の仕事をすることに決めました。そして今、日本語検定と介護福祉士の試験を受けようとしています。


日本に来たきっかけを懐かしそうに語るデガさん。

よろこんでもらうのが何より好き。人の役に立つ仕事がしたい!

───なぜ介護のお仕事を選ばれたんでしょうか?

デガ: 先ほども言いましたが、銀行に勤めていたとき仕事に疑問を抱いていたんです。お金が目的というか、利益ばかりが目的になっているような気がして、人の役に立てている実感がなかったんです。私にとってはやりがいの感じられない仕事で、とても悩んでいました。子供が好きなので、保育士など人の役に立てる仕事がいいけど資格がないとできない。銀行の窓口では年配の方と話をする機会が多かったので、経験はないけど介護の仕事をやってみようと思いました。結果、やってよかったです!人生の先輩に感謝の気持ちを込めて仕事をしています。

───やりがいを感じられるのはどんなときですか?

デガ:先日、利用者の方に「大変なお仕事よね、ありがとう」と言われました。私からすれば「こちらこそありがとう!」です。「私は介護職員としてやっていますが、あなたたちがいなかったら仕事もありません。お互いさまですよ」と話しました。今の仕事では会話をするのも難しい認知症の方が家に帰って「今日、外国人の人が来た!」って喜んで言ってくれたと聞きました。私は何よりも人によろこんでもらうのが好きです。利用者の方によろこんでもらえたときにはとてもやりがいを感じますね。

───絆づくりが大事ですね。

デガ:そうです!介護は、スタッフと利用者との人間関係を作り、お互いを人として認め合い、絆を作る事が大切です。この会社はいつも利用者さんのことを考えようとしています。そこがいいところだと思います。

───デガさんが求めていらしたものですね。

デガ:「ユマニチュード」という介護の哲学があるんですが、これもこの会社のいいとこで、そのやり方をやってみようという話になり、東京であった講習にも参加させてもらいました。「ユマニチュード」とは介護が必要な状態になっても人間らしい存在であり続けることを支える実践的な技法です。相手を人間として受け入れ、目を合わせてゆっくり話して…それによって人間関係や絆を作るんです。フランス発祥のケアメソッドで私にとってはやりやすいです。これからはこういう考え方、やり方が必要だと思います。


写真左はケア事業本部の阿波さま。デガさんについて「日本人にはない細やかな気遣いがあるんです!」と教えてくださいました。

文化の違いを受け入れること、夢や目的をもつこと。

───来日を考えている方に日本で活躍するうえで大切なことがあればアドバイスください。

デガ:文化の違いを知ることです。例えば留学生として日本に来て勉強するのは、ほとんどが日本語と国際交流なんです。もちろん飲み会などはすごく楽しいですが、仕事をするのはそれとは全く違います。日本の社会に入るわけです。文化の壁にぶつかるんです。残業のこと、上司と部下のこと…いろいろあります。
フランスでは給料をもらいながら3週間休めたりしますが、それはここではありえません。フランス人がそういう感覚で来ると大間違いですね。そういった文化の違いがあります。
あとは夢をもつことが大事。目的がなければつらいと思います。

───これから新たにチャレンジしたいことはありますか?

デガ:私がいま所属している所ではいろんな場所に行くんですが、その場その場のチャレンジがあります。「デイサービスはこんなことで困っている。それならどう改善したらいいだろう?」、それを考えるのが面白いです。グループホームや有料老人ホームなどいろいろあって、その数だけチャレンジがある。それが私にとっては面白いんです。

───なるほど。ほかには何かありますか?

デガ: 私はもうすぐ44歳になります。体は丈夫な方ですしトレーニングもしていますが、とても体力が必要な仕事でずっとは続けられないと思うので、介護福祉士の資格を取得して落ち着いた仕事を目指そうかなと思っています。

───これからずっと日本に住みたいですか?

デガ:最近マンションを買ってローンが73歳までありますので、帰りたくても無理でしょう(笑)。
私は一人っ子で両親も60代とまだ若いので時々は帰りたいと思いますが、ずっと日本にいるつもりです。お墓も日本だろうと思います(笑)

───そこまで日本を気に入ってもらえてうれしいです。今日はありがとうございました。


写真左はケア事業本部の阿波さま。デガさんについて「日本人にはない細やかな気遣いがあるんです!」と教えてくださいました。

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